5月はお天気がいいはずなのに....ちょっと早めの入梅&台風2号の接近で空はちょっぴり荒れ模様。とても久しぶりの雨のピアノコンサートとなりました。
にもかかわらず、ほとんどの方がオンタイムで来場くださいました。年に一度のコンサートを楽しみにしてくださる、なんてありがたいことでしょう!
皆さんが時間通りにお見えになる理由のひとつが毎年趣向をこらしてル・クラシックさんが用意してくださるプレートのお料理。和風、洋風の目にもカラフルなお料理が並びます。ひとつのプレートでも十分満足ですがお友達と一緒にいろいろな種類を楽しむ、皆様ル・クラシックのコンサートを楽しむ達人さんばかりです。ドリンクはすべて500円、お料理は1000円でお釣りが来る、とても良心的なお値段も人気の秘密。
開演の6時には皆さんおそろいになり、会場は梅雨の湿度ですでに熱気の満ちた会場へいざ、GO!
まずはソロで4曲、
New Orleans Medley, Just the Way You Are, Let's Go Where The Grass Is Greener, 涙そうそう
そして海ちゃんが加わってくれて3曲
Raindrops Keep Fallin' On My Head, Memphis In June, Anything Goes
今回はピアノコンサートの原点に帰ろう、とまずはソロで始めました。特別な思いがある曲が自然に浮かんできました。ニューオリンズを思い出すもの、ずっと小さかったころから慣れ親しんできた曲、私の音楽観を変えてくれた、パワーのある曲。
最後のAnything Goesは「世の中、黒は白、夜は昼になって、一昔前ならただの女たらしと言われた男がキャーキャー騒がれる、全く何でもありの時代になっちまった」という、ちょっと歳を重ねてくるとつぶやきたくなるボヤキの歌。ホントにこれから、どうなっちゃうんだろう?と思う今の気持ちにぴったりなんですが、オチが振るっていて、「こんな時代なんだから僕が君に「結婚して」って言うのだって、ありじゃない?」ちょっと斜に構えながらもこの不思議な前向きさがとても魅力的です。
不安はまだ起こると決まっていないことを怖がる、心のエネルギーの浪費だと言います。なるほど。
どうなっちゃうの?と思うならいいことが起こる、そちらの想像力を磨けばいいのですね。

ここで休憩時間。
今年も5種類のケーキを焼いてきました。
コンサートの準備の中でも一等幸せな時間がケーキがオーブンに入っている時。小さいころはケーキ屋さんに憧れていましたから。
楽しい音楽と美味しいお料理、幸せな時間を過ごすのに大切な2つを一緒におもてなしさせてもらえるなんて、本当に幸せ。
懐かしい方、毎年お見えくださる方、皆さんとのひとときは時間がいくらあっても足りませんね。
そしてコンサート後半はやはりこの曲から
What A Wonderful World, そして軽快な My Sin Was Loving You 。ニューオリンズで愛されているうみちゃんのアルトが気持ちよく鳴り響きます。
ここでゲストの池上利光さんが登場、私も大好きな美しいワルツ London By Night を歌ってくださいました。池上さんの歌に対する愛情と誠意には本当にインスパイアされます。Memphis In June も池上さんに教えていただいた曲。
そして出口優日ちゃん、ニューオリンズのGermain Bazzleと二人の大好きなボーカリストが最近歌っていてどうしても歌いたくなった
Be Anything。出だしが Be a Beggar, be a thief (物乞いでもいい、盗人でもかまわない)。ドキッとします。続くフレーズがBe Anything(なんであってもいいから)Be Mine(私のものであってほしい)、という英語ならではの言い回しが洒落ています。
さらにバンジョー弾き三郎大野正彦さんのCabaret, 日曜日はゴスペル!で Down By The Riverside、
海ちゃんと私の大切な曲 Danny Boy, そしてダンサーさんお待たせしました! Caldoniaで締めくくり。
アンコールを頂き、今回のサブタイトルにもした「手をつなごう僕と 追いかけよう 夢を」 の「見上げてごらん夜の星を」を演奏しました。

2時間半のコンサート、あっという間だったような、とても長く、濃かったような。でもこのコンサートで培ってきた音楽への深い気持ちが思い切り表現できた時間でした。
ピアノを弾くとき、よく右に傾くんですが、気持ちのいい音が出ると自分の手や、鍵盤に頬擦りしたくなるんです。で顔が鍵盤に近づいちゃうの。写真をとるとずいぶん丸まってるのでちょっと気をつけてます...
今年もご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。震災の後、予定通り開けるのか、お客様が来てくださるか、心配したのは全くの杞憂でした。「今年も来られて良かった」「来年も必ず来ますね」暖かい言葉とまぶしい笑顔に、また明日からの音がたくさんエネルギーを頂きました。次回は第16回。来年5月に又お会いできますように!
posted by Alligator Natsuko at 02:50| 神奈川 ☁|
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