2014年05月26日

9本指の日々、鎌倉の海風。

まずは祝!なでしこアジア杯!もう、うれしいなあ。

新宿ジャズ後の2週間は、譜面と向き合う日々。
17日のKids Meet Jazzではジャズの楽しさを知ってもらおうとニューオリンズジャズのナンバーも交えて選曲された12曲, 先週末はAPS(アメリカンポピュラーミュージックコンサート)では1924年から1943年までに発表された珠玉の20曲。なじみ深い曲も多いのだけれど、時に譜面に起こし、歌詞をゆっくりと読み直し、手を入れていくことは楽しく、曲の新たな魅力に気づかせてくれる。毎日譜面と睨めっこでちょっと目がシバシバするけど、清々しい気持ちで演奏ができた。

CIMG6524.JPG春のコンサートの締めくくりは、アルトサックスの名手、高橋三雄さんのカルテットで鎌倉文学館のテラスコンサート。丘の中腹に立つ和モダンな建物のバルコニーで鎌倉の海、濃さを増していく新緑とバラ園を視界に演奏するのはこの上ない贅沢な時間だった。
中学校の担任の先生がいまこちらに勤めていて去年会えたんだけど、今年は同じ学校の先生だったご主人もCIMG9164.JPG会いに来てくださった。山岳部の顧問だった先生は「鎌倉の廃寺をめぐるウオーキングをしてるんだよ」と当時とかわらない日に焼けた笑顔をみせてくれた。(シルエットだけでもわかる人にはすぐ判るよね!)故郷に帰ってきた、と思えるあったかい瞬間。


4月10日に左手の第一関節を伸ばす腱を切ってしまってから1か月半。最低あと1か月半はギプスをして、絶対に指を曲げてはいけない。ピアノは注意深く私の演奏とコミュニケーションをとってくれる共演者の助けを得てなんとか弾けている。もちろん、100%ではないし、チャレンジングな演奏ができない歯がゆさは隣りあわせ。毎年恒例のピアノコンサートは断腸の思いで延期した。

それでも、私の動かない中指はいい演奏とは何か、ということを深く考える時間を私に与えてくれている。急いではいけない。できないことを嘆いても仕方がない。できることを誠実にやりなさい、と。

コンサートで笑顔で楽しんでくれる人に会うたびに、自分の演奏がこうであるべき、なんてこだわることがちっぽけなことだなあ、と思う。裏返せば、9本指か、なんて関係なく楽しんでくれる人の存在があって、私はピアニストを続けていられるのだ。
自分ができないからこそ、共演者の音がどれだけ大切に丁寧に送り出されているかを一層クリアに感じることもできる。
せっかちな私には貴重な、手の休暇。10本指に戻った時にやりたいことをにあれこれ妄想しながら。

CIMG9176.JPG
しかし9本指。ピアノもそうだけど、何が不便って、キャベツの千切りができない!野菜を切る、という幸せなひと時が思うに任せず切ない〜〜。マグカップ、文庫本、スーパーの袋。人差し指から小指まで4本の指が一緒になって物は持てるのね。そのチームプレーにちょっと感動。

今日1か月半目の検診では順調とのこと。このギプスのお蔭でござる。もうちょっと良い子にしてましょう。

びっくりしたのは、指を曲げないでいたら関節の横じわがなくなっちゃった!ツルツルプリプリの美肌状態。喜んでいいのやら?

posted by Alligator Natsuko at 00:00| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日々徒然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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