YOKOさん来日ライブから岡崎ジャズ、新宿トラッドと怒涛の秋がひと段落。
2年ぶりだったYOKOさんはその思いを地中のマグマのごとく濃縮した凄いステージを聞かせてくれ、岡崎では好江ちゃんが一枚ベールを脱ぎ捨てるように進化する瞬間に立ち会えた。毎度毎度やってくるわけじゃないけどだからこそそういう時、思わず叫びたくなるくらい血がたぎる。ジャズってやっぱり最高だ。
好江ちゃんが最高の演奏をした岡崎ジャズでは私はどんぴしゃで風邪をひき、よりによって本番の2日間、声が出ず。
ようやく風邪が抜け、いよいよ新宿トラッドを週末に控えた木曜日、今度は右肘を負傷。肘をギプスで固めての演奏になった。
自分の甘さが骨身にしみた。今年の初めから家族に起こった様々な困難を、乗りきれたつもりになっていた自分に呆れている。
音楽が演奏できる嬉しさに図に乗って、心身の傷が本当に癒えているのか、きちんと確かめもせずに走り出そうとしていた。
体は正直だ。しばらく、自分がどれだけ「できない」のか、確かめる時間になるのだろう。
フェスティバルの演奏の後「楽しかった」「素晴らしかった」と声をかけてくれる人に会うと、素直にそういうサウンドになっていてよかった、と思う。片手だろうが、指一本だろうが、心地よく聴いてもらえればいいのだから。
新宿トラッドで7回のステージを無事に終え、九州男のセッションで50人を超える音楽仲間たちが代わる代わるアイディアと情熱に満ちたセッションを繰り広げているのをぼんやりと眺めながら、こんな状態でもなお幸福感に満ちているワタシ。
一体いつまでおとなしくしていられることやら。
というわけで、久しぶりに一目ぼれして買ったドレスはギプスが取れるまでお預け。ぐっすん... .