2016年06月09日

トランぺッターの覚醒=中村好江=

5月の末からル・クラシックコンサート、Sonesta@Minton House で共演した中村好江ちゃん。
3月から4月にかけて1か月をニューオリンズで過ごしてきた彼女が何を感じ、何を聴いてきたか、それを彼女の演奏から感じるのを楽しみにしていた。

Yoshie nakamura.jpg変わったのだ〜〜、いままでで一番。
元気で溌剌と前に出ていくスタイルはもともと彼女の最大の魅力だけれど、その前のワントラップ、というか、シュートの前に一呼吸おいたり、フェイントをかけたり、そういうやり取りの妙味の引き出しを随分と作って戻ってきた。ゆっくり温めるブルースも、深さを増していた。

ニューオリンズではいつもはあちこち、ライブをハシゴしていたのだけど、今回は毎日プリザベーションホールに通い、最初から最後まで聴き、ステージに上がっていたのだそうだ。

なるほど。

一日のステージの中ではいい瞬間ももどかしい瞬間も、波のようにやってくる。いい瞬間だけ、楽しい瞬間だけ感じていると音楽は薄っぺらになってしまう。
ニューオリンズで演奏するだけで楽しい、という時期が終わり、今のプレイヤーの奏でるニューオリンズジャズの中に心も体も浸っていたのだね。ニューオリンズジャズと自分にひとり、まっすぐに向き合った時間が彼女の演奏から立ち上っていた。

まるで蝶が羽化するように、ミュージシャンの魂がが覚醒するエキサイティングな瞬間。これがさらに彼女の中に落とし込まれていくのだろう。次の共演がまた楽しみ。
posted by Alligator Natsuko at 03:58| 神奈川 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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