2016年10月05日

自然の中のジャズ@ヒュッテみさやま

10月の初め、霧ヶ峰高原のヒュッテみさやまで3年ぶりの中村好江(tp)トラッドジャズ・コンサート。

(予約開始とともにいっぱいになってしまったので皆さんにご案内できなくてごめんなさい!)お天気は残念ながら雨模様、でも「霧ヶ峰」の名の通り、濃い霧に包まれたかとおもうと、ヒュッテの一角だけがぽっかりと晴れていたり、ほんの少し雲間から太陽が覗いた一瞬に霧が晴れていく様子を間近に見たり、本当にお天気は生き物だわ、と飽きることなくその移ろいを眺めていました。

八島湿原というハート型をした湿原の一角に、ヒュッテみさやまはあります。個人の建物だったものに改築を重ね、今は宿泊施設&八島湿原のハイキングのコースの休憩場所、カフェとして人々を迎えています。子供の頃からここを訪れ、この場所を心から愛している若者、三井さんが奥さんと一緒にここを管理しながらジャズの音楽会などを企画してくれています。
ご夫婦はすでにみさやまの一部のように、自然で、柔らかく人を迎えてくれます。


子供の頃にうちにもあったような、懐かしいMid Centuryスタイルの家具の数々。大きなヤカンの乗った薪ストーブ。煎れ終えたコーヒーの粉を乾かすためストーブにかけている香ばしい香り。
なだらかな丘の風景、小さなせせらぎ、なんでも答えてくれそうな大木。
3年前に初めてお邪魔した時、すっかり魅了されてしまった風景は全く変わらない空気で迎えてくれました。

リビングには Earl Klugh の柔らかいギターが響いて、心がストーブのそばにに置いたバターみたいにふにゃふにゃと柔らかくなっていきます。

雨が降ったり止んだりだったので湿原ウオークはできませんでしたが、木々から吐き出される空気を吸っているだけで、本当にリラックスします。そして不思議に昔好きでよく聞いていた曲がふっと頭の中に流れてきたりします。心のどこかが開いたんだね。

音楽会に集まってくれた人たちも、どこか自然のなかから現れたようで。ジャズを聴く、とかわかる、とかわからない、とかではなく。私たち3人から流れ出る音を、自然を愛でるように受け止めてくれているようでした。

そしてピアノを弾きながら.....ちょっと他では感じたことのない感覚に包まれていました。ピアノの一音に自分が吸い込まれていくような。ピアノがこの場所、自然とつながっている!最初の曲ではちょっとそれにびっくりしてしまって、一体弾いているのが本当に自分なのか、ちょっとわからなくなりましたが、その感覚を受け入れたら音は自然に私の指先から流れ出しました。雨にかき消されるような静かな音、山まで届く思い切り躍動したリズム、こう弾いて、といういう気持ちがピアノから私に伝わってくる感じでした。
みさやま、すごいパワーだなあ、ピアノも子分にしてしまうんだ!

音楽も自然の一部。私たちも自然の一部。
自分の指先から次に出てくる音が待ち遠しく感じる気持ちがまたちょっと強くなりました。

今回は音楽のことで特に強く心を動かされましたが、諏訪一帯には本当に素敵な場所や文化がたくさんあります。けばけばしく開発されることもなく、自然な山道。丁度あちこちの神社で小さな御柱祭が行われ、柱を引く姿にも出会えました。上諏訪に5軒ある造り酒屋の清々しい佇まい。飲んべえウオークが行われていて、首から升をぶら下げて嬉しそうに酒蔵に並ぶ笑顔。

ヒュッテみさやまにも紹介しきれないほど魅力が沢山あります。今回お食事を作ってくれたパニエさんは音楽に合わせてとてもカラフルな「南部料理プレート」を作ってくれました。もちろん主役はフライドチキン!朝ごはんの豆のミネストローネやしっかりしたパンも驚くほど美味しかった。
ヒュッテで作っている夕ご飯の煮込みハンバーグもしかり、コーヒーしかり、ガツンと来る美味しさというよりは不自然な味が全くしない、後で思い出すほどにまた食べたくなるのです。
味覚もやはり自然の一部なのだと思います。

自然に帰る、本当に緩む、心地よさと幸せ。
あ、ニューオリンズのジャズと同じでした。

ヒュッテみさやま

photo album は こちら




posted by Alligator Natsuko at 03:30| 神奈川 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | live | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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